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キヨーレオピン w——市販滋養強壮剤の実力をEBMで読み解く
1. 製品概要と添付文書情報 キヨーレオピン w(以下 KLE)は、濃縮熟成ニンニク抽出液を主成分に、肝臓分解エキス・ビタミン B₁・ビオチンを配合した第3類医薬品である。添付文書では「滋養強壮」「虚弱体質」「肉体疲労・病後の体力低下」「胃腸障害・栄... -
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葛根湯は万能じゃない?――使いすぎると『血』を消耗する理由を徹底解説
葛根湯は万能じゃない?――使いすぎると『血』を消耗する理由を徹底解説 はじめに 風邪の引き始めに漢方薬局でも市販薬でも人気の「葛根湯(かっこんとう)」。 「とりあえず風邪なら葛根湯でしょ!」 そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょ... -
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認知症患者への漢方の症例を紹介し中医学的に考察
1. はじめに 認知症、特にアルツハイマー型認知症では、記憶障害だけでなく抑うつ・不安・興奮など多彩なBPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)が患者・介護者双方の負担を増大させます。西洋薬だけでは対処しきれない精神・身体両面... -
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半夏厚朴湯無効例に苓桂朮甘湯が有効であった症例
半夏厚朴湯無効例に苓桂朮甘湯が有効であった2症例を中心に、「気鬱/気逆」「水毒/痰飲」の鑑別から方剤選択、段階的治療戦略までを、中医学的視点でまとめました。 1. はじめに 咽喉頭異常感症(グローバス症状)は、のどに異物感やつかえ感を訴えるも... -
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頻尿の患者さんに補中益気湯が使われるケース
はじめに先日のVoicyで「補中益気湯に茯苓が含まれない理由」をご紹介した際、多くの反響をいただきました。今回はご質問のあった「頻尿の患者さんに補中益気湯で膀胱の固摂作用を狙う使い方」について、中医学的考え方と臨床エビデンスを交えて解説します... -
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猪苓湯合四物湯──湿熱と血虚を同時に断つ“攻補同時”の合理性
はじめに 膀胱炎や尿路結石後に残る排尿痛・血尿・残尿感――いわゆる「淋証」が長引くと、下焦では湿熱が鬱積し、上・中焦では頻尿と炎症熱による津血の浪費で“相対的陰不足”が進行する。『金匱要略』の猪苓湯は湿熱を抜群にさばくが、失われた液血まで面倒... -
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補中益気湯と小柴胡湯を対比して漢方を学ぶ
小柴胡湯と補中益気湯を「骨格」と「矢印」で読み解く ポイントだけ先取り 両方とも「脾胃を立て直して気をめぐらせる」“共通 5 味”が土台 小柴胡湯は〈少陽の熱+痰湿〉を“上下から挟み撃ち” 補中益気湯は〈深い脾気虚+下陥〉を“補って・持ち上げ・軽く... -
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参苓白朮散──生薬それぞれの“働き”で読む〈脾胃虚弱+湿邪停滞〉対策処方
1|処方の来歴と対象像 参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)は宋代の『太平恵民和剤局方』に載る“四君子湯強化型”処方で、胃腸が弱く + 余分な水分が滞る――そんな「脾胃気虚 × 痰湿停滞」の体質をねらう[1]。四君子湯(補気健脾)に“化湿・止瀉・理... -
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甘草は市販薬にあると危ないのか?
結論:不適切な使用はもちろん危ないが、それを防ぐために薬剤師や登録販売者がいる。きちんと専門職が対応することが大切。何も知らずに使えば危ないのは甘草に限った話ではない。 以下、甘草の副作用リスクから中薬学的役割、そして利水薬と脾気の関係ま... -
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背中のストレッチで五臓を整えるセルフケアについて
はじめに 東洋医学では、背中に沿って走る「足の太陽膀胱経」の上に並ぶ背部兪穴(ゆけつ)を刺激・伸展することで、対応する臓腑(肝・心・脾・肺・腎・胃)の気血循環を整え、不調を改善すると考えます[1][2]。本稿では、背部兪穴の直感的な位置解説...