きたくん

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補中益気湯と小柴胡湯を対比して漢方を学ぶ

小柴胡湯と補中益気湯を「骨格」と「矢印」で読み解く ポイントだけ先取り 両方とも「脾胃を立て直して気をめぐらせる」“共通 5 味”が土台 小柴胡湯は〈少陽の熱+痰湿〉を“上下から挟み撃ち” 補中益気湯は〈深い脾...
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参苓白朮散──生薬それぞれの“働き”で読む〈脾胃虚弱+湿邪停滞〉対策処方

1|処方の来歴と対象像 参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)は宋代の『太平恵民和剤局方』に載る“四君子湯強化型”処方で、胃腸が弱く + 余分な水分が滞る――そんな「脾胃気虚 × 痰湿停滞」の体質をねらう。四君子湯(補気健...
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甘草は市販薬にあると危ないのか?

結論:不適切な使用はもちろん危ないが、それを防ぐために薬剤師や登録販売者がいる。きちんと専門職が対応することが大切。何も知らずに使えば危ないのは甘草に限った話ではない。 以下、甘草の副作用リスクから中薬学的役割、そして利水薬と脾気の...
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背中のストレッチで五臓を整えるセルフケアについて

はじめに 東洋医学では、背中に沿って走る「足の太陽膀胱経」の上に並ぶ背部兪穴(ゆけつ)を刺激・伸展することで、対応する臓腑(肝・心・脾・肺・腎・胃)の気血循環を整え、不調を改善すると考えます[1][2]。本稿では、背部兪穴の直感的な...
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プレフェミン評価レポート

はじめに プレフェミンはチェストベリー(Vitex agnus-castus)乾燥エキス40 mgを1日1回服用する第1類 OTC で、月経前症候群(PMS)の諸症状緩和を目的に2014 年から販売されている。以下に公式情報・臨床試...
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補中益気湯に茯苓が含まれない理由

はじめに 補中益気湯は、中焦(脾胃)の気虚を補い、下垂した陽気(清陽)を升提する代表的な方剤です。一方、同じ補気剤である六君子湯や人参湯には、余分な水分を下方へ排出する「利水薬」として茯苓が配合される場合があります。本稿では...
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プラセンタ総合レポート

1. はじめに ヒトや豚などの胎盤を加水分解して得たプラセンタ製剤は、日本では医療用注射薬(ラエンネック®, メルスモン®)として「更年期障害」「乳汁分泌不全」「慢性肝疾患」に保険適応がある。一方、サプリ・化粧品とし...
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コンドロイチンZS

はじめに コンドロイチン硫酸エステル(以下コンドロイチン)は、関節軟骨の主要構成成分として関節のクッション機能維持に寄与するとされ、慢性関節痛や腰痛、五十肩などの整形外科領域症状に市販薬として用いられてきました。本稿では、ゼ...
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🔍 「添付文書の RCT」が“強いエビデンス”と言い切れないワケ

メモ 批判的吟味の観点主な着目ポイント本試験におけるリスク/問題点① 研究デザインランダム化・割付 concealment・ブラインドの方法「二重盲検」とだけ記載。乱数生成法も割付表の管理方法も不明 → 選択バイアス高② アウトカム...
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チョコラBBはニキビに効くか?

はじめに ニキビ(尋常性ざ瘡)は、ホルモンや皮脂分泌、角化異常、アクネ菌の関与など多因子で発症し、思春期から成人まで幅広い世代で悩みの種となります。本稿では、市販ビタミンB群製剤「チョコラBBプラス」がニキビに対してどこまで有効かを...
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