片頭痛への呉茱萸湯と五苓散の併用

正直あんまり同時には使いたくないですが、西洋医学的な処方で見かける印象ですね。

呉茱萸湯は「胃腸の冷え」 五苓散は「胃腸の水湿」 …がベースになってます。 胃腸が冷えてエネルギーが上下に移動できなくなって、胃に溜まった冷え+不要な水(あわせて濁陰)と共に気が上に上がってきて頭痛を起こすのが呉茱萸湯の証です。

一方で五苓散の証では冷えはあまり関係なく、胃腸での消化が上手くいかずに不要な水(水湿、痰湿)が溜まり、これが体内の水分循環を阻害して頭痛になってるのが特徴です。

呉茱萸湯は「温めて通りをよくする」

五苓散は「水湿を捌いて通りをよくする」

まあ大きく矛盾はしないんで併用も絶対なしとは言わないんですが、「冷え」か「湿気」のどっちが本質的な原因なのかを見極めて、どちらかを優先した方が効くことの方が多いんじゃないかなーと思ったりします。

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