血のこと。
血は陰陽でいうところの「陰」の性質をもつので、そのことを強調したい文脈で使われる。
意味的には気血津液の「血」のことという認識でOK。
例えば加味逍遙散の証では肝気鬱結で肝に部分的に気(陽)が多い状態になりますが、この状態が続くと肝が熱い状態が続くので、血を消耗して肝血不足になります。こうなると肝の熱を冷ます血が足りないので肝がヒートアップしやすく、イライラやめまい、のぼせなどの症状が現れます。
こういうのを表現したいときに「血が陰であること」を強調するような文脈で陰血という言葉を使うイメージです。