陰(血や津液、精など)が不足している状態。
一般的に陰が不足すると熱くなりやすくなる。この状態によって生じる熱を虚熱という。
☆イメージ
ヤカンでお湯を沸かしているとしたら、「コンロの火」が陽、「ヤカンの水」が陰。
ヤカンの水が多いと強火でもなかなか沸騰しないですが、水が少ないと弱火でもすぐ沸騰します。
人間の身体でもこれと同じことが起こり、陰(血や津液、精など)が不足していると、身体の働き(陽)が平常通りでも、簡単に熱くなってしまいます。
陰虚はさまざまな部位で生じます。
例えば皮膚が乾燥していたら「皮膚の陰虚」です。皮膚の陰が少ないので皮膚が敏感になり少しの刺激(ハウスダストなど)でも反応してしまい、痒くなったり赤くなったりします。
肝の血が不足していると起こりやすくなり、心の血が不足してると不安や不眠になりやすくなります。
肺の津液が不足していると咳がでやすくなり、腎の精が不足していると手のひらや足底が火照ったりします。
このように陰虚は様々な部位に生じることがポイントです。