■薬効分類:利水薬
■性味:苦味、辛味、涼性
■帰経:肝、脾、膀胱
■効能:清熱し、湿を除く。黄疸を治す。(湿熱による黄疸や小便不利、湿疹など)
■どんな漢方薬に含まれる?
茵陳蒿湯、茵陳五苓散、加味解毒湯、甘露飲など
■現代での運用:
湿熱を治療する「清熱作用のある利水薬」という位置づけ。
昔は黄疸に使われていた。これは黄疸を肝などによる湿熱の1つと考えたため。現代では肝硬変や肝炎などの標準治療を優先的に、補助として使われる。
■各古典の記載
神農本草経「風湿寒熱の邪気を主り、熱結黄疸を治す」
古方薬品考「満を瀉し、専ら黄疸を療す」
重校薬徴「発黄、小便不利を主治す」
古方薬議「熱結黄疸、小便不利を主り、伏瘕を去る」