子午流注

“時間で臓器が働く!?” 子午流注とは何か?漢方的タイムスケジュールのススメ

お疲れ様です、薬剤師きたくんです。

今日はちょっと面白い東洋医学の世界の話をしましょう。

「子午流注(しごるちゅう)」って聞いたことありますか?

…え?なんか難しそう?

でも、実はこれを知ると**「今この時間、自分の体でどの臓器が頑張ってるか」**がわかるようになるんです。

養生のタイミング、薬の効果の出やすい時間、体調の変化の理由まで、全部つながってくるんですよ。

■「子午流注」って何?

ざっくり言うと、

「1日の24時間を12の時間帯に分けて、それぞれに“気血が一番巡る臓器”が決まっているよ」

という、東洋医学の“体内時間割”です。

■時間帯ごとの臓腑とその役割

子午流注では、1日を2時間ごとに区切って、以下のように臓器が主役交代していきます。

時間帯臓器役割の例
3〜5時呼吸と免疫。夜明けとともに呼吸が整う
5〜7時大腸排便に最適な時間
7〜9時朝食の消化力が最も高まる
9〜11時栄養を気血に変える力が強い時間帯
11〜13時血液循環・精神活動が活発に
13〜15時小腸栄養の吸収と分別
15〜17時膀胱水分代謝と排尿の調整
17〜19時生命力・精力の源が働く時間
19〜21時心包心を守る。情緒の安定など
21〜23時三焦水分・気血の巡りを整える時間
23〜1時判断力や気力の源をリセット
1〜3時解毒・血の貯蔵。深い眠りが必要

■子午流注を知るメリット

じゃあこれを知って何になるの?という話ですが、実はめちゃくちゃ応用が効きます。

① 時間に応じて“養生すべき臓器”が変わる

  • 朝は胃や脾 → 朝ごはんをしっかり食べるべき理由がわかる
  • 夜は肝と胆 → 夜更かしするとデトックスできない

つまり、「いつ、どの臓器を労わるべきか?」が明確になるんですね。

② 症状と時間帯を結びつけて体のサインに気づける

例えば、

  • 肺の時間(3〜5時)に咳で目が覚める人、いませんか?
     → これ、気管支や肺の不調=“肺の弱り”が現れている可能性大。
  • 夜中1〜3時に目が覚める人 → 肝の時間
     → ストレス過多、怒りっぽさ、目の疲れ、血虚などのサインかも。

こういう風に、「体の不調が出る時間帯」と「臓器の活動時間」を照らし合わせると、

体からのメッセージが読みやすくなるんです。

③ 養生・治療・薬のタイミング調整に使える

  • 鍼灸・マッサージ・漢方薬の服用タイミングなど、子午流注に合わせると効果が上がりやすいという考え方もあります。
  • 実際に、胃薬は朝に、睡眠系の漢方は夜に使うと効きやすいのも納得ですね。

■「1日に50周する」話との違い

ところで、「経絡って1日に50周するって聞いたけど…」という人もいるかもしれません。

これは「営気(えいき)」という栄養物質を含んだ気が、12の経絡を28分で1周×50回=約24時間で回る、という話。

つまり、

  • 子午流注 → リズム(今どの臓器が主役か?)
  • 営気50周説 → 頻度(常に巡ってるよ)

→ 別の視点なんですね。

■まとめ:子午流注は「体の時刻表」

  • 気血が巡るリズムを時間帯ごとに分けている
  • 養生・治療・生活リズムを最適化するカギになる
  • 時間帯と症状のリンクで、体のメッセージに気づける

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以上、薬剤師きたくんでした。

次回は「子午流注を使った時間別・臓腑別の養生法」なんて話もしていきたいですね!

また次回、お会いしましょう。

このまま次回の台本「時間帯ごとの臓腑別・養生法編」に入ってもOKです。ご希望ありますか?

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