――「伸びるYouTubeを“再現可能な型”で作る」
1. 会議の目的
サブチャンネルを「ただ切り抜きを並べる場所」ではなく、
リサーチ・企画・構成・CTAまで“型化”された伸びるチャンネルに育てること。
特に「ロング動画(10分前後)」を中心に、
安定して再生される“資産型動画”を作る土台を整える。
きたくん本人がすべてを担当するのではなく、
メンバーが自走できるように「設計の共通言語」を持つのが今回のゴール。
2. 最重要テーマ:「リサーチが9割」
動画の出来は、編集よりもテーマ選びでほぼ決まる。
そのため、まず「何を話すか」を探す方法を全員で共通化する。
リサーチの基本手順
- 小規模チャンネルを探す
登録者100〜1,000人台で、「1本だけ異常に伸びている動画」を探す。
→ 大手チャンネル(登録10万〜)は“人間の人気”で伸びているため、テーマの純粋な力が測れない。 - アベレージとの乖離を見る
再生数の平均が100回前後なら、1,000回超えている動画をピックアップ。
普段500回なのに1万回いっているなら“ネタの力”で跳ねている。 - 伸びた理由を仮説立てする
- テーマ?(例:麻黄湯、気象病)
- タイミング?(流行・季節)
- タイトル構造?(比較・二択)
→ “アンチ炎上”で伸びてるものは除外。
- 仮説を自分たちの企画に持ち込む
→ 伸びる理由を再現して、検証を繰り返す。
3. 実践リサーチの5分×3ブロック
Step1:チャンネル選び(5分)
ジャンルの近いチャンネルを選定(漢方・OTC・ドラスト接客など)。
※顔出しタレント系より、“内容勝負”のチャンネルを優先。
Step2:新しい順で並び替え(10分)
人気順ではなく“新しい順”で見る。
アベレージを把握し、桁違いに伸びている動画だけ抽出。
Step3:サムネ・タイトル分析(10分)
- 主張ワードは何か?
- どんなタイミングで出したか?
- 対立構造や症状ワードはあるか?
→ 理由を仮説化して次のネタに転用する。
4. 今回抽出された伸びネタ
① 麻黄湯(まおうとう)
小規模チャンネルでも麻黄湯だけ再生数が跳ねていた。
→ 仮説:「麻黄湯というワード自体が強く、かつインフルエンザ時期に需要が集中している」
実際に撮る企画案:
- 「インフルエンザ流行中、麻黄湯ってどこまで頼れる?」
- 「麻黄湯と葛根湯どっちを選ぶ?」
サムネは「麻黄湯」を中央にドン。
タイトルで「インフルエンザ」などの時事ワードを前に置く。
※「第3回講座」「風邪漢方③」など連番タイトルはNG。
→ 初見がクリックしにくい。
② 気象病(天気痛)
症状ワードとして刺さるテーマ。
例:「気象病に使える漢方3選」
サムネの文字数を減らして主語を明確に打ち出すことで再現性が高い。
5. サムネイル設計:一撃ワードで殴る
基本ルール
- 画面の半分を「1ワード」に使っていい。
- 説明的にならず、「一瞬で意味が伝わる」ことを最優先。
- 細かい情報はタイトル側へ回す。
視覚的な“既視感”を使う
- 医療用漢方:ツムラの茶色ラベル袋
- OTC漢方:クラシエ「漢方セラピー」シリーズの箱
薬局で見慣れたパッケージは即認知されやすく、クリック率が上がる。
参考にすべきデザイン
- よしくに先生のサムネ
- テーマカラーが整理されている(ピンク=婦人科、赤=緊急)
- モデルの表情・構図・余白設計が絶妙
- 文字が少なく、伝わりやすい配置
- まこなり社長系
- 黒背景+白/赤/黄の太文字
- 1メッセージ完結で構成
- 「一目でわかる」見せ方が優秀
6. タイトルの設計思想
サムネとタイトルは役割分担。
- サムネ: インパクトワード(麻黄湯、インフル、気象病など)
- タイトル: 検索ワードと文脈の補足
例:
- サムネ:「麻黄湯 解説」
- タイトル:「いまインフルエンザで一気に売れてる漢方、麻黄湯って結局なにがすごいの?」
タイトル前半に時事ワードを置くのがポイント。
7. 視聴維持率を上げる工夫
現状:平均視聴維持率18%、視聴時間2分15秒程度。
改善策は以下の3点。
① 導入15〜20秒の“前フリ”をつける
目的:
最初の15秒で「テーマ・見る理由・最後の見どころ」を明示する。
構成例:
「今日は“インフルエンザと麻黄湯”の話です。
これ見たら患者さんに“麻黄湯でいいのか?”って即答できるようになります。
最後に“NGパターン”も言うので、最後まで見てください。」
キャラ案:
- くま(しっかり者)
- くま(研修中ポンコツ)
- おばあちゃん(視聴者代表)
AIアバターで15秒程度の掛け合い導入を入れる予定。
② 中盤の区切り
単調さを防ぐため、
- 「ここから副作用の話」など明示的チャプター
- 画像ズームや効果音で切り替え
③ キャラ・画像の差し込み
冒頭・中盤・ラストに“熊”や“おばあちゃん”のアバターを挿入。
視覚の変化が離脱率を下げる。
8. CTA(登録誘導)の入れ方
配置
- チャンネル登録: 冒頭〜30秒 or 中盤のタルみ部分
- LINE登録: ラスト(濃い視聴者だけを抽出)
言い方
「よかったら〜」ではなく「登録してください」。
登録後の未来を具体的に伝える。
良い例:
「現場で自信を持って答えたい人は今のうちにチャンネル登録してください。」
「LINE登録した方には、5日間で漢方の苦手を突破できる講座を配ってます。」
9. コメント対応
- 返信は基本「ありがとうございます!」でOK。
- “編集者です”と名乗る必要なし。
- アンチは放置または削除で問題なし。
10. メンバーの役割分担
コレさん
- きたくんVoicy内容の動画化担当。
- 導入にAIアバター会話(15〜20秒)。
- サムネは「一撃ワード+既視感」。
- コメント返信も担当。
ゆきっぺさん
- 対談形式の収録担当(聞き役×きたくんの掛け合い)。
- 第1回テーマ:「麻黄湯 × インフルエンザ」
- 20分以内のテンポよい構成を目指す。
きたくん
- リサーチ・テーマ提供・コンテンツ原稿供給。
- 素材写真提供(サムネ用)。
- 編集・構成のフォーマット化を監修。
11. 今後のアクション
- 「麻黄湯 × インフルエンザ」動画を最優先で収録。
→ 時期的に最も検索・再生が取りやすい。 - 導入フォーマットを確立。
→ 熊2匹+おばあちゃんで15秒前フリを共通化。 - サムネの型を固定。
→ 「1ワード+既視感パッケージ」で量産できる設計へ。 - CTAの位置を検証。
→ LINE誘導はラスト固定、登録誘導は中盤で実験。 - コメント対応ルール統一。
→ 全員が気負わず自然体で返信。
まとめ
- 成功のカギは**「テーマ選定×構成の再現性」**。
- 「麻黄湯」「葛根湯」「気象病」など、具体的ワード+時事性が伸びる。
- サムネは芸術ではなく看板。
- 導入15秒で世界観を作り、ラストで明確なCTAを出す。
- チームで共通の“型”を回すことで、量産と成長の両立を狙う。

